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五反畑の休憩所

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非接道・再建築不可の空家を、隣地の4人の所有者で1/4ずつ使う場所にする計画である。

計画地は区画整理や所有者の変遷の中で街区のほぼ中央に取り残された宅地であり、人口が減少傾向にある郊外の空家、かつ非接道というネガティブな条件である反面、東は畑、南は住宅の裏庭、西は水田、北は休耕畑と、四方異なる、一般的な接道敷地にはない環境を持っていた。

 

それぞれ異なる目的でここに来る4人の隣地所有者に対し、建物を対角に4分割し、空間をそれぞれ四方の環境に向かって開くことで、計画地の中に四方から隣地が流れ込み、それぞれの敷地を拡張したようになる。

分けられたスペースは、住宅の物干し場や、離れの書斎、農作業の休憩場所、農機具の保管、農作物の直売所などそれぞれの目的ために使われる。

各スペースからは各所有地を見渡すことができ、2階は四方に開けた物見台となる。

またコミュニティの中で共同で管理していく目的から、それぞれの専有スペースにはシンク、庭、トイレ、物見台への階段など共用の要素を散りばめる。

 

手詰まりの空家を売却したり放置するのではなく、隣人の小さな要望を小さな負担で叶える新しい使われ方を考えることで建築が生き残り、人間関係や取り組みが形となってそこにしかない風景を作っていく。

所 在 地:愛知県一宮市
用     途:休憩所
主 構 造:木造 2階建て
敷地面積:228.09㎡
延床面積:83.63㎡
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